明るい画像から明るいライトが差す。暗い画像からは暗いライトが差す。ということだね。
判ったことは人に話すと覚えやすい。
ということで、IBL講義開始!
こないだパノラマ写真を作ってから、ずーーーーっと、なんか捜してた。
HDRを私なりに説明できる方法を。
理屈はいらない、実例を見せろ、という方はこちら。↓
【Daz Studio4.6】HDR ProSets Yosemite Packを使ってみた【背景ライト】 | Create3D
IBLとは。
(DazStudio4.5のライティングで使う場合)
環境光を模したライティングです。
3dレンダリングでは、とてもリアルなライティングとなります。
その分、難しいっぽい。
環境光とは。
光を発する物体(電球とか太陽とか)から反射された光のことです。
実際にはそれは周り中に反射しているので『環境光』と呼びます。
たとえば、
ここに、青いハートさんがいます。
ハートさんが受けるライトは、勿論太陽光です。
DazStudio4.5で言うと、『ディスタントライト』ですね。
でも、ハートさんを照らすのは太陽光だけでしょうか?
海やスキーやゴルフにいくと判りますよね。
海面から、雪原から草原から光が反射してきます。
つまりは、太陽の光が反射したものからも、光を受けるのです。
そして、それは『反射光』なので、
太陽の色と同じではありません。
緑の葉っぱから受ける環境光は緑ですし、茶色の土から受ける環境光は茶色です。
自然界ではこういう環境光がハートさんにあたっています。
けれど、DazStudio4.5で普通にライトを設置する場合。
環境光の色数だけ設置しませんね。
ライトは設置すればするだけレンダリングが遅くなりますし、
第一、設置するのが面倒臭いです。
一個のライトでもどこから照らそうか迷うのに、色数分設置するとか気が遠くなります。
この環境光をちょっとだけ踏まえた上で
まぁ、レンダリングの速さと、自分のライト設置能力から言ってこれが妥当じゃないか、とい
私が使っているライティングがこれです。
超簡単なライト設定。【Daz Studio4.5】 | Create3D
ディスタントライトを二つつける。
それだけ。
ただ、これはほんとうに簡単なライトで、
どうやったって『リアル』からはほど遠いです。
そこで出てきたのが、UberEnvironment Lighting 。
UberEnvironment Lighting とは。
英語に逃げてはいけないっ! つかドイツ語ですけど。
頭が逃げた時は細分化!
- Uber
- Environment
- Lighting
Uber の発音が、エバー、ユバーと開きがある。
発音できない単語は覚えにくいので、意味を調べたあと、発音を調べる。
über の発音: über の ドイツ語 の発音
ドイツ国歌の第一番の歌詞をカタカナで教えて欲しいのですが一番、二番はドイツ本… – Yahoo!知恵袋
日本語をドイツ語に詳しい方がいましたら翻訳お願いします。発音もカタカナで教え… – Yahoo!知恵袋
とりあえずユーちゃんとする。(あきらめた)
英語で言えば”over”や”beyond”の意味に相当するものです。
- Uber ユーちゃん(スゴイ奴)
- Environment 環境
- Lighting 光
合わせて、『すっごい環境光』 = ユーちゃん。
ユーちゃんは最初からDazStudio4.5にある初期ライトです。
コンテンツライブラリならここ。
スマートコンテンツならここにいます。
使ったことある人~。
詳細な説明はこちらで。
超簡単に言うと。
『なんでもライトにしちゃう』ライトです。
ライトって普通、
ここから作りますよね。
そして、そのライトは、光は出してくれるけれど『実体』が無い。
ライトのオブジェクト自身をレンダリングフレームに入れても
ライト自身はレンダリングされません。
ユーちゃんは、レンダリングできる実物をライトにする機能なんです。
なので、すっごいライトなんですね。
だから、ハートさんの周りに置くオブジェクト、
この場合だと、家や木や地面をユーちゃんにすると、
周り中からハートさんを照らしてくれる、
自然光に似た仕組みがDazStudio4.5の中でできるわけです。
ユーちゃんとは、UberEnvironment Lighting 。すっごい環境光。
わかりました?
でも、この環境光を作るのに、毎回毎回
呼び出したオブジェクト一つ一つにユーちゃんを設定して居られません。面倒臭い。
ということで、頭のいい人は考えました。
レンダリングする範囲を一つのオブジェでくるっと囲んで
それをユーちゃんにすればいいじゃないか。
ハートさんを半円の球ですっぽり覆ってしまう。
そして、その半球をユーちゃんにすば、周り中から光がハートさんに当たります。
環境光バッチグー♪
ただ、それだとたんに白い光が全方位から来るだけです。
ここで生み出されましたIBL。
満を持して登場!
IBLとは。再度。
環境光を模したライティングです。
3dレンダリングでは、とてもリアルなライティングとなります。
その分、難しいっぽい。
画像の色と同じ光を発するシステム、です。
こういう画像をIBLに設定すると、
画像が光の粒に分解され
オブジェの直角方向に光が差します。
青いところからは青い光が、黒いところからは黒い光が出ます。
こんな感じ。
赤枠の部分が、被写体を照らすので、画像の色が反映されます。
疑似環境光というわけですね。
先程の方法だと、家、木、大地にユーちゃんを設定しなければなりませんでしたが
IBLを使うと、↓この、緑色の半球に画像を設定すれば、
半球全体から、
このように色のついた光が照射されるわけです。
OK?
そして、IBLに使う画像をHDRと言います。(HDRIの場合もある?)
実際には、『半球』ではなく『球体』に画像を設置して
足元からの環境光もカバーしています。
(説明図として作りにくかったので半球として説明しました)
そこで、DAZで販売しているこの商品をごらんください。
HDR Pro Sets Monterey
これの紹介画像に、こういうのがあります↓
太股のパーツが、右と左で色が違うのがわかりますか?
スケルトンのヘルメットも、映り込んでいる影が違いますね。
左は芝生が薄いので青く、右は芝生が青いので緑の光が反射しています。
それを踏まえて、もう一度この画像をごらんください。
被写体は同じで、光線の強さも同じなのに、
背景の画像(HDR)によって、被写体の色がかなり違うことが判りますね。
しかも、その『色』は背景の色に類似しています。
これが、『環境光』が被写体に『映り込む』という状態です。
リアルの光の当たり方に近いので、より、レンダリング画像にリアル度が増します。
その分、レンダリング時間はかかります。
ですが、すっごいリアルです。
IBL。
理解していただけましたでしょうか?
上記の商品の他にも、この方はCloud Nine For DAZ Studioこういうのを出してらっしゃいます。
『クラウドナイン』
あらゆる曇り空をDazStudio4.5のなかに再現するIBLライトです。
↓がプロモーションビデオ。
今までの説明で『画像の色が環境光』になる、というのを踏まえてごらんになると、とても判りやすいと思います。
使い方はこちらの動画で↓。制作者の方が作ってらっしゃるものです。
偶然これを見つけて、この記事を作ろうと思い立ちました♪
そして、以前から私が絶賛している、リアル肌アイテム。
Interjection – Surface Injections for DAZ Studio
リアル目も、この方DimensionTheory氏の制作でした。
こんな所でつながっているとは……
IBLの説明のために商品画像をお借りしたら、結局はご本人のものでした、という(笑)
こんな商品アイコンだけ見たって、意味わかんないじゃん?
今まで素通りしてましたよ。
IBLのことを理解して初めて、この商品の凄さがわかる。
今日も一つ賢くなりました!
リアル目はここ。
リアル肌はここにあります。
リアル目の特集を組もうと思ってずっと後回しにしてました。
DimensionTheory氏の
DazStudio4.5で使えるアイテムご紹介。
リアル目。
Interjection – Surface Injections for DAZ Studio
リアル肌。
上記のリアル肌に、マイケル5とヒトミちゃんを+。
アイコじゃなくヒトミちゃんを選択するあたりに愛が伺えますね。
ヒトミちゃんの肌ってアイコにも使えるんかな。
たしかに、前のセットにマイケル5がいない~っ! とは思ったんですよ。
ヒトミちゃんのフィギアはこちら。
Hitomi 3D Anime Girl for Genesis
HDRのテクスチャセットです。
HDR自体は、Daz Studio4.5オリジナルのものではありませんので、他の3dソフトのHDR画像として使えます。
この画像をPhotoshopで作れないかと苦労していたのがこの記事です(笑)↓
Daz Studio4.5でパノラマ写真素材を作る【PhotoshopCS6】 | Create3D
説明画像に使わせていただいた、大本のアイテムですね。先程のHDRテクスチャセットはこれに使用できます。
少しお高いですが、Daz Studio4.5、Poser、Carraraで使えますので、各ソフトをモッいてる方にはお得なセットですね。
私もこれからCarraraに手を出しますので、超お買い得♪
上記アイテムのエコノミー版。
IBLよりちょっと簡単なライトセットです。
同じく、先程のライトの色替えです。
即効性ありのIBL。これもプロ版。
地面に影をつけるためのアイテムが標準添付ですので、
紹介画像のように、人物と机とかを設置しただけで、ポンと大地までレンダリングされます。スゴイ。
ぜひ、リンクされている動画をごらんください。
これもこの方だった♪
もう買ってるし。
HDRの画像セット。山野とイングリッシュガーデン。
ファンタジー世界と、ちょっと豪華な家の庭、たとえばドリームホームとかの背景にぴったり!
Ecomantics – Efficient Ecosystems
エコノミーな背景セット。一枚目の紹介画像で中身が推測できると思います。
IBLな空。
上記とは別バージョンの空。
Luminance HDRIs for DAZ Studio
山とか草原ではなく、全体的に柔らかい光を出すアイテム。
UberEnvironment Light Shaderが必要です。
先程動画とともに紹介したクラウドナイン。
Augmented Reality Lighting Compilation
クラウドナインを含めたバンドル製品。
クラウドナイン買うなら、これ買った方がお得ですよね。
IBLとは環境光の再現。
ご理解いただけましたでしょうか?
Enjoy!
2013_05_02(木) pm03:54
=== 天川和香 === あまかわわか ===_Waka Amakawa_==
2013_05_02(木) pm09:12
IBLとHDRを取り違えて覚えていたので、修正しました。
IBLがライティングシステムで
HDRが画像ファイル。
オケ!
宿題。
IBL。
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2013_10_04(金) pm02:39 追加
【Daz Studio4.6】HDR ProSets Yosemite Packを使ってみた【背景ライト】 | Create3D
コメント
とても勉強になります。最新バージョンの4.9もいろいろ掲載していただけると嬉しいです。4.6の日本語参考書は工学社から出てたので購入したのですが、基本は同じでもインターフェースやレンダリングパネルの説明など違っていて、他の方のブログも参考にしているのですが、インストールして2ヶ月過ぎて、やっとなんとなくわかってきたのは、こちらの記事のお陰だと感謝してます。気が付けばDAZstudioの底なし沼に引きずり込まれ(笑)毎月のカード決済額は増えるのに、HDDの容量は減る一方で(´-ω-`;)ゞポリポリ
有る意味中毒性があるなと思ってます←自覚してるのに増える一方既に1300アイテム超えてます(´-ω-`;)ゞポリポリ
今後とも更新もご活動も期待しておりますm(_ _)m
JUNさんいらっしゃいませ~♪ヽ(´▽`)ノ
私も、アイテム4000越えでアップアップしてますw
最新バージョンも、4.6も、私にはあまり違いが感じられないので、
特徴的なこと以外はやってなかったのです。申し訳ないです。
ちょっとチェックしてみますね。
特に、ここがわからないというのがあれば、すぐに記事を作らせてもらいます♪
お気軽にどうぞ~♪
JUNさん。
ウインドウのことでしたらこちらはご存じですか?
操・活・解 DAZ Studio Basics:タブ解説 Draw Settings その2
↑こちらのサイトで解説していることなので、私は記事を作らなかったんだと思います。