私が絵を作るときに念頭におくのは『迫力』。
綺麗なものでも繊細なものでも優美なものでも
究極には『迫力』があると思っている。
だから、『迫力』があるようにレンダリングしたいし
画像処理する。
「【キース】しかいない着せ変え♪2【3D】」/「晶山嵐」の漫画 [pixiv]より
当時の私のせいいっぱい。
迫力という点では↓この映画より凄いのを
私は見たことない。
『日本のいちばん長い日』
この前……ってずいぶん前ですが、多分、お正月映画かな年末だったかな。
地上波に、最近撮影された日本の戦争映画らしきものがあったので
戦争映画好きなの私は一応録画しておきましたが、
開始二分で削除してしまいました。
白い軍服着たおえらがたっぽい人たちが、だらっとソファーにいて
どうみてもあの時代を彷彿とさせなかったので見ていられなかったです。
多分「出口の無い海」よりひどいレベルだった気がします。
「出口の無い海」は、三流高校の体育祭かーっ!
ムッキィ!! ノ`⌒´)ノ ┫:・’.::・┻┻:・’.::・
ってレベルの教練風景。
『回天が出る』っていう期待がなければすぐに観ていませんでした。
回天に人が乗っている風景の映像は凄かった。
あんたら、誰一人正座できんやろ、と思ってしまう姿勢の悪さ。
背筋ぐらい伸ばさんかこらーっ! って私でも背中たたきそうな猫背。
『軍人の威厳』を『えらそぶってふんぞりかえっている』としか解釈していない監督俳優陣。
ふにゃっと立つなよふにゃっと。
モデル立ちもするな。
一度、この映画を観てごらんなさい、と。言いたい。
(観てるとは思うんだけどなぁ)
三船敏郎氏演じる陸軍大臣が怖いのなんのって(震)
あんな人が円卓にいる部屋に居たくない、椅子並べたくない、
同僚だと思いたくない(T_T)
ただ座っているだけで、そこにいるだけで『怖い』。
あの雰囲気は、凄い。
この映画を見たときに、この話を知らなかったので
いつ、あの大臣がサーベル振り回すのかと思ってしまったぐらい怖かった。
あの席に、一人だけ武器持っているのは反則だよね。
ああいうのを『背筋をしゃんと伸ばして』って言うんだよ。
まぁ、この映画、誰一人猫背居なかったけど。
『傍にいたら怖い』だけでいうなら
映画『ICHI』の中村獅童氏も怖かった。
無頼の怖さ。つか、この映画の彼、超かっこよかった♪
あんな主役に負けるなよ……と言いたいほど強そうだった。
主役も予想外にかっこよかったけど、ラスト、
居合なのに刀抜いてたから……なぜ抜いて構えた?
人間の体は、足の後ろに踵があってそこから体が伸びています。
自然だと、バランスを取るために、少し前かがみになるんですね。
モデル立ちは、足を後ろに引くことで、その前かがみをただし
地面に垂直に立つから綺麗に見えるわけです。
いわゆる『後ろ体重』。
それを、踵を合わせたまま、垂直に立つのが『軍人立ち』。(私が勝手に名付けた)
筋力!
筋力だけで、地面に垂直に立つ。
椅子に垂直に座る。
それが軍人の姿勢!
私の中の日本軍人の姿。
今、簡単にするなら
壁にもたれた状態であぐらを組む。
腰と肩甲骨と後頭部を壁にくっつける。
もたれているはずなのに、すっごい体中の筋肉使っています。
(これだけで筋トレになります。マジで)
その状態で立っているのが『軍人立ち』!
たとえが悪いけれど、以前私が作った敬礼ポーズ。↓
↓ヒトサマの______↓私の修正した敬礼ポーズ↓
「【3D】敬礼ポーズ集 マッチョ【トレスOK】」/「晶山嵐」の漫画 [pixiv]
「【キース】しかいない着せ変え♪2【3D】」/「晶山嵐」の漫画 [p
ixiv]より
左の、ヒトサマのポーズも、姿勢が悪いわけでは決してないです。
手の具合みても、ピンとしている姿勢では無いですしね。
足首から腰までは、わずかに前にいくんだけど、腰から頭までを
筋力で後ろに反る!
ちょっと反り過ぎぐらいでいい。
アニメ
この姿勢が私の中の軍人ジャスティス!
私が軍人映画好きなのは、姿勢が綺麗だからってのがあると思う。
同じ理由で、ダンス映画とか好き。(ミュージカルとオペラ以外)
茶道の映像も好き(笑)
今、
あの漫画には猫背が数人しかいない。
だから、だらしない軍人は好きじゃないです。
ただ、外国映画の大半は、だらしない軍人も、筋力はあるから
シャンどした時の姿勢は綺麗なんですよね。
映画『バイオハザード4』の『日本』にいた警備員と、
アメリカの警備員の差って言ったら分かりやすいでしょうか。
ごらんになってないかたにはどのたとえもわからないでしょうけれど。
あの警備員ならアリスじゃなくても全滅だよ、って言う
迫力のないかにも弱そうな警備員達。
私は怖がりで、象に乗ることもできないし(一回乗って怖かったから二回目断った)
タイの観光でムエタイの対決をナマで見たときも怖かった。
演舞だ、ってわかってるのに、観てるのが怖い。
ボクシングの試合とか絶対行けない。怖い。
あと、内臓散乱してる映画や手術映像はかまわないんだけど
映画でも腐乱死体はいや。
『ランボー4』の冒頭で腐乱死体いっぱい出てきて、
劇場で泣きそうになった。(;△;) アワワワワ……
ゾンビは平気。
腐ってるのはいいんだけど、水ぶくれがイヤ。
あと、アジアの怪談映画は観られないです。
CMだけで怖い。
映画館行って怪談のCM出ると耳ふさいで目閉じてる。
↑このシリーズ怖かった……
西欧の怪談は何一つ怖いとは思わないけど
アジアのは怖いよ……(T_T)
冒頭の陸軍大臣は、そんぐらい怖かった。
ただ座っているだけなのに、観ててハラハラした。(T_T)
この緊張感につぐのは、
この二つかなぁ。
あ、もう一つ。
『亡国のイージス』の敵は凄かった。
あの人は、ブルーベリーの宣伝でしか私は観てなかったけど
凄い俳優さんなんだな、と初めて思った。
『ビルマの竪琴』でも凄かったけどさ。「一緒にニッポンに帰ろうっ!」(T_T)
あ、そうそう、忘れちゃいけない『ラスト・サムライ』の真田広之氏。
カッコイイ……武士!
『沈黙の美学』を真っ向から描いた映画が特に好き。
喋らない、動かない、それでも退屈しないどころかハラハラする状況を描けるのは、本当に凄い。
そしてそれで空間を緊張させる俳優さんも監督陣も凄い。
かっこいい軍人さんで外国の俳優さんというと、
映画『ザ・ロック』の准将を演じたエド・ハリス氏とかね。
外国有名映画の軍人さんで姿勢の悪い人いないけど。
女性なら、ミラ・ジョボヴィッチ女史やアンジョリーナ・ジョリー女史も勿論好きですが
ミシェル・ロドリゲス女史
今初めて↑見たけど、私生活ひどい(笑)
刑務所もひどい……
最近の『迫力』と言うと
服が奇抜だとか、美人だとか、背が高いとか。
そういうぱっと見のことで言うことが多いように私は思います。
私が求めているのはそうじゃなくて
ただ、そこにいるだけで発する迫力、ってものがあって
そういうのを出す人がいる。
それが『現実』にある、という『事実』を知ってほしい。
それをどうにか絵で表現しようとすると↓こういう失敗をするわけだけれど(笑)
\(^∀\)こんなモノは(/∀^)/置いといて
そういう『迫力のある人』を見たことが無い人に、
ぜひ観ていただきたいこの映画。
(この映画の話、ほとんどしとらんじゃないか)
こういう俳優さんたちって、もう出てらっしゃらないのかなぁ。
昔の人のこの『迫力』って本当に、なんなんでしょうね。
人間の迫力ってなんなんでしょうね。
私は、迫力のある絵を、作りたいです。
=== 天川和香 === あまかわわか ===_Waka Amakawa_==
2013_02_22(金) am09:11
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