OSS AI運用で「全文コピペ」は本当に必要か?
OSS AIを前提にChatGPTと壁打ちを行い、
「壁打ちログをOSS AI用の実行依頼文に変換せよ。目的・前提・制約を抽出し、最終命令文を生成せよ。」
という形でまとめ、ObsidianのOSS AIフォルダに保存する。
その際、これまではまとめの下にChatGPTスレッド全文をコピペしていた。しかしふと気づく。
OSS AIがスレッドURLを読めるなら、全文保存は不要ではないか?
この記事では、その構造的な整理を行う。
なぜ「経緯」を残したくなるのか
まず前提として、全文を残したくなる心理は合理的である。
人間は結果よりも「そこに至る過程」を重視する傾向がある。
特に創作や戦略設計では、思考の分岐や迷いが重要な意味を持つ。
- なぜその案を採用したのか
- なぜ別案を棄却したのか
- どの制約が決定打だったのか
これらが消えると、未来の自分が文脈を誤読する可能性がある。
この不安が、全文保存という行動を生む。
しかしOSS AI前提なら何が変わるか
OSS AIが以下を満たすなら状況は変わる。
- スレッドURLを読み取れる
- 長文ログを処理できる
- 文脈を横断参照できる
この場合、全文コピペは「情報の二重保存」になる。
これは【情報冗長性(同一情報を複数箇所に保存すること)】であり、安心感はあるが管理コストを増やす。
特に、
- 検索効率が落ちる
- フォルダが肥大化する
- 意思決定ログの視認性が下がる
という副作用が発生する。
最適構造は何か
全文を削除するかどうかではなく、保存単位を再設計する。
① 実行依頼文(圧縮体)
目的:
前提:
制約:
最終命令文:
ここが中核。
② 意思決定の分岐点(必要最小限)
例:
- A案は既存出版テーマと重複のため棄却
- B案は市場適合性が低いため保留
全文ではなく、「分岐理由のみ」を残す。
③ スレッドURL
これで原文アクセスは保証される。
本質は「安心」と「構造」の違い
全文保存は安心のための行為である。
しかし再現性を担保するのは「構造」であって「分量」ではない。
人間が後から参照する際に読むのは、
- 要点
- 判断理由
- 制約条件
であって、数千行のログではない。
再現性とは、
「どう考えたか」ではなく
「どの条件で判断したか」を残すことに近い。
結論
OSS AIがスレッドを読める前提なら、全文コピペは不要。
保存すべきは次の三点のみ。
- 実行依頼文(目的・前提・制約・最終命令)
- 意思決定の分岐点
- スレッドURL
「経緯がないと不安」という感覚は正しい。
ただし、その解決策は全文保存ではなく、構造保存である。
情報量を増やすのではなく、
判断構造を固定する。
それが、OSS AI前提運用における最小コスト・最大再現性の設計になる。
20260219_072705

コメント