Daz Studio4.8でグループ機能を、他のソフトと連携する場合に使うときの落とし穴。
『1』はこちら↓
【Daz Studio4.6】グループ機能を使うときに気をつけること。 | Create3D-3dCG制作作業日記
フィギアにポーズをつけてグループ化をしてはいけない法律。
↑これを拡大↓
シーンで『Genesis 2 Male』を選択していると、『移動』の数値は全部ゼロ。
これを『ゼロ位置』とここでは呼びます。
ここで、シーンでGenesis 2 Maleを選択したままグループを作ると
↓Genesis 2 Maleが最初からグループの中に入ってくれています。
どうせ、グループを作ってGenesis 2 Maleをそこにいるのだから、これは便利!
と、思うでしょ?
シーンでグループを選択して、パラメーターを見てみましょう。
なんと! 『ゼロ位置』になっていません!
グループが『ゼロ位置』になっていないと色々問題がおこります。
その問題は後述します。
なぜ、『ゼロ位置』にならなかったのか。
↓Genesis 2 Maleが、グループに挿れる前からポーズを取っていましたね。
Genesis 2 Maleのトップディレクトリでは、『ゼロ位置』なんですが
ヒップを選択すると、『ゼロ位置』じゃないですね。回転もかかってますね。
これをグループに挿れると、グループの初期値が変わってしまうんです。
理屈はしりません。
他の原因もあるかも知れません。
現実問題として、これで何が困るのか。
私がよく使うのは、
DazのフィギアをOBJで書き出して、Marvelous Designer 5(MD5)で服モーフを作成することです。
この時に、グループに挿れたまま、このGenesis 2 Maleを書き出します。
今回は↓この長曽祢さんのポーズ服を作りました。
MD5で長曽祢さんに服を着せる。
この服をMD5からOBJで書き出して、Dazに読み込むと
↓こうなります。
服としてちゃんと体に重なって欲しいわけですよ。
MD5ではできているのに、なぜDazでずれるのか。
書き出した時にグループがずれていたからです。
これがグループの問題点の一つ。
解決策
MD5に書き出すときは、グループから出す。
ZBrushに書き出すときも一緒です。
OBJで書き出すときはグループに挿れたまま書き出さない。
これだけです。
実際に作業するときは、キャラクター一人を設定するだけでも
シーンが煩雑になります。
キャラは畳んだら↓この状態になって欲しい。
ここで、キャラクターにポーズをつけて、服モーフを作りたい場合、
見えている部分が書き出されるので、床とかライトはもちろん
髪の毛と服も不可視にします。
その上で、グループからフィギア本体を外に出します。
この状態で、カメラとグループとライトとかを不可視にしてOBJで書き出す。
これが絶対確実!
今回の失敗例。
↓このポーズを付けた状態でグループに挿れた。
勿論、ヒップも、グループも『ゼロ位置』にしてある。
なのにずれる!
MD5でフィギアも一緒に書き出すと、フィギア本体がずれて書き出されていたことがわかった。
ヒップも、トップディレクトリもグループもゼロ↓になってるのに、ずれる。
最終的にグループからフィギアを出したら、ずれなかった。
数値的にゼロになっていても、とにかく、グループが書き出しの時に何か悪さをしているのは明白。
グループからフィギアを出しても、見た目の位置は変わりません。
書き出したあとでグループにすぐに挿れても、位置は変わりません。
なので、とにかくグループから出しておく。
というか、書き出しが頻繁な場合はグループに挿れない。
不要なものを置かない。
新規ファイルにフィギアを呼び出して書き出す。
これが安全。
過去に何度かずれたことがあったんだけど
その時は、ヒップとグループを『ゼロ位置』にすると治ってたのね。
だから、今回、『グループから出す』っていう根本原因を見つけるのに時間がかかった。
OBJで書き出すときは、必ず『ベース』にする
というのと同じぐらい、
OBJで書き出すときは『グループから出す』
を、徹底しましょう。
Dazだけで作業をしている場合は、何も気にせず使ってください。
この時の作業で作ったアイテムはこちらに展示しました。↓
【刀剣乱舞】陸奥、山伏、長曽祢、御手杵【ポーズ集】トレースOK by 晶山嵐 on pixiv
【D|S】グループを使うときに気をつけること。その2
OBJで書き出すときは『グループから出す』
でした。
エンジョイ! & サンキュー♪
【この記事を書いた日 2015/10/12 11:49 】
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