【D|S】グループを使うときに気をつけること。その2

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Daz Studio4.8でグループ機能を、他のソフトと連携する場合に使うときの落とし穴。

 

 

『1』はこちら↓

【Daz Studio4.6】グループ機能を使うときに気をつけること。 | Create3D-3dCG制作作業日記

 

フィギアにポーズをつけてグループ化をしてはいけない法律。

20151012_00Create3D7445

↑これを拡大↓

20151012_00Create3D7447

 

20151012_00Create3D7448

 

 

20151012_00Create3D7446

 

シーンで『Genesis 2 Male』を選択していると、『移動』の数値は全部ゼロ。

これを『ゼロ位置』とここでは呼びます。

 

ここで、シーンでGenesis 2 Maleを選択したままグループを作ると

20151012_00Create3D7446

20151012_00Create3D745020151012_00Create3D7451

 

↓Genesis 2 Maleが最初からグループの中に入ってくれています

20151012_00Create3D745220151012_00Create3D7453

どうせ、グループを作ってGenesis 2 Maleをそこにいるのだから、これは便利!

 

と、思うでしょ?

 

シーンでグループを選択して、パラメーターを見てみましょう。

20151012_00Create3D7452

 

なんと! 『ゼロ位置』になっていません!

20151012_00Create3D7454

グループが『ゼロ位置』になっていないと色々問題がおこります。

その問題は後述します。

 

なぜ、『ゼロ位置』にならなかったのか。

 

↓Genesis 2 Maleが、グループに挿れる前からポーズを取っていましたね。

20151012_00Create3D7447

 

Genesis 2 Maleのトップディレクトリでは、『ゼロ位置』なんですが

20151012_00Create3D7446

20151012_00Create3D7448

 

ヒップを選択すると、『ゼロ位置』じゃないですね。回転もかかってますね。

20151012_00Create3D7460

20151012_00Create3D7461

これをグループに挿れると、グループの初期値が変わってしまうんです。

理屈はしりません。

他の原因もあるかも知れません。

 

現実問題として、これで何が困るのか。

私がよく使うのは、

DazのフィギアをOBJで書き出して、Marvelous Designer 5(MD5)で服モーフを作成することです。

 

この時に、グループに挿れたまま、このGenesis 2 Maleを書き出します。

今回は↓この長曽祢さんのポーズ服を作りました。

20151012_00Create3D7424←これをMD5のマネキン(アバター)として書き出す。

MD5で長曽祢さんに服を着せる。

20151012_00Create3D7429

この服をMD5からOBJで書き出して、Dazに読み込むと

↓こうなります。

20151012_00Create3D7433←白いからわかりにくいですが、位置がずれてるのは明白。

服としてちゃんと体に重なって欲しいわけですよ。

 

MD5ではできているのに、なぜDazでずれるのか。

 

書き出した時にグループがずれていたからです

これがグループの問題点の一つ。

 

解決策

MD5に書き出すときは、グループから出す。

ZBrushに書き出すときも一緒です。

 

OBJで書き出すときはグループに挿れたまま書き出さない。

 

これだけです。

 

実際に作業するときは、キャラクター一人を設定するだけでも

シーンが煩雑になります。

20151012_00Create3D746220151012_00Create3D7466

 

キャラは畳んだら↓この状態になって欲しい。

20151012_00Create3D7465

 

ここで、キャラクターにポーズをつけて、服モーフを作りたい場合、

 

見えている部分が書き出されるので、床とかライトはもちろん

髪の毛と服も不可視にします。

20151012_00Create3D746720151012_00Create3D7468

 

その上で、グループからフィギア本体を外に出します。

20151012_00Create3D7469

この状態で、カメラとグループとライトとかを不可視にしてOBJで書き出す。

 

これが絶対確実!

 

今回の失敗例。

↓このポーズを付けた状態でグループに挿れた。

20151012_00Create3D7468

勿論、ヒップも、グループも『ゼロ位置』にしてある。

なのにずれる!

 

MD5でフィギアも一緒に書き出すと、フィギア本体がずれて書き出されていたことがわかった。

20151012_00Create3D7434

 

ヒップも、トップディレクトリもグループもゼロ↓になってるのに、ずれる。

20151012_00Create3D7448

最終的にグループからフィギアを出したら、ずれなかった。

 

数値的にゼロになっていても、とにかく、グループが書き出しの時に何か悪さをしているのは明白。

 

グループからフィギアを出しても、見た目の位置は変わりません。

書き出したあとでグループにすぐに挿れても、位置は変わりません。

 

なので、とにかくグループから出しておく。

というか、書き出しが頻繁な場合はグループに挿れない。

不要なものを置かない。

新規ファイルにフィギアを呼び出して書き出す。

 

これが安全。

 

過去に何度かずれたことがあったんだけど

その時は、ヒップとグループを『ゼロ位置』にすると治ってたのね。

だから、今回、『グループから出す』っていう根本原因を見つけるのに時間がかかった。

 

 

OBJで書き出すときは、必ず『ベース』にする

というのと同じぐらい、

 

OBJで書き出すときは『グループから出す』

を、徹底しましょう。

 

Dazだけで作業をしている場合は、何も気にせず使ってください。

 

 

この時の作業で作ったアイテムはこちらに展示しました。↓

 

【刀剣乱舞】陸奥、山伏、長曽祢、御手杵【ポーズ集】トレースOK by 晶山嵐 on pixiv

 

【D|S】グループを使うときに気をつけること。その2

OBJで書き出すときは『グループから出す』

 

でした。

 

 

 

 

エンジョイ! & サンキュー♪

【この記事を書いた日 2015/10/12 11:49 】

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