私がいろいろな手法をためすわけ【ごたく】

思考

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3dのメッシュを作成にするにあたり、けっこういろいろな方法を試してきたと思う。

 

特に髪の毛は↓いろんなことをして作ってみた。

 

現時点では↓この方法で落ち着いた。

【3Dで髪の毛を作る】カーブの押し出しで髪を作る1【Autodesk Maya 2014】 | Create3D-3dCG制作作業日記メイキング↓ Ryanの髪作成 | Create3D-3dCG制作作業日記

【TIGER&BUNNY】アントニオヒーロー登録写真流出 by 晶山嵐 on pixiv
メイキング↓

アントニオの髪を作る | Create3D-3dCG制作作業日記

 

今後も作り方は探していくけど、しばらくこれで行くと思う。

 


 

もともと、私は以前から『メイキング』を見るのが好きだ。

子供の頃から、手芸が好きで、

あらゆる『ものづくり』の番組や本を探しては眺めていた。

工場見学とかも大好き♪

 

F1が流行ったころに、マクラレーレンのF1カーのプラモデルを作ってみたこともある。

シャーシの構造がわかって、凄く面白かった♪

機械モノがわからないときはプラモデルを組み立てればいい♪

プラモデルが好きなわけではないからその一回だけだったけれど

その『手法』を手に入れたのは有意義だった。

 

絵のメイキングとか、かなり漁ってる。

今私ができないレベルや、まったく分野違いのことでも、『見る』だけで刺激になる。

 

3dに入ったときも、3dのメイキングをあちこち探し回った。

その時に、印象的なメイキングを見つけたんだ。

 

漫画用キャラクターの髪の毛をメタセコで作っている人のメイキング。

私はその頃シェードしか使っていなかったので

『ポリゴンでメッシュを作る』ということの基礎を何一つ知らなかった。

 

そして、シェードがすでにあるので、他の3dソフトを買う気も無く、

シェードのメイキングだけを見ていた。

 

その頃にはシェードで↓この髪を作っていた。

【OBJアイテム配布】 キースさんの髪貰ってください♪再び 【7万ビュー達成祝い♪】 | Create3D-3dCG制作作業日記

 

そのメタセコのメイキングは、

前髪の一房を、下書きもなく、4角ポリゴンを一つ一つポチポチ貼って作っていた。

前髪の三分の1に二週間かかったと言っていた。

前髪全体の三分の一ではなく、前髪の細い一房の三分の一だ。

 

うわ、ポリゴンで髪作るって大変だな。

シェードだと一房なんて数分でできるのに。

と、その時の私は思って、そのあとメタセコで髪の毛を作る、という思考はまったく無くなった。

 

後日、私もメタセコを使うようになって、メイキングを集めたら

漫画用髪の毛を、四角メッシュでポチポチ貼って作っている人は少数派だった。

(でも、複数いらっしゃった)

 

私が最初に見つけたその、ポチポチ貼っていた人は、髪の毛の完成形だけしか見たことがなくて

完成形の大きさの四角ポリゴンを、一から貼ることしか知らなかったんだと思う。

棒状のものを先に作って、カタチを整えながら分轄を加えていく、というメイキングを見なかったんだろう。

 

実際、メタセコのメイキングで、立体物を完成形の大きさの四角ポリゴンで一つずつ貼っていくものを幾つか見た。

(つまりは、凄く小さな四角ポリゴンを一つ一つ貼っていた)

実際にやってみたら、いつ終わるんだこれっ! キーッとなって、私は続かなかったものだ。

 

手法を求めて最初にそういうチュートリアルを見つけ

「これが唯一の方法なんだ!」と『思ってしまう』と、もう他のメイキングを探さないんだろう。

 

四角ポリゴンをポチポチ貼っていくのでも、ものすごく性に合っている人もいて

その人はスゴイ速さでアイテムを作っていく。

ただ、完成形の四角ポリゴンではなく、大きな四角をパパッと貼って

カタチを整えてスムーズで細分化して作り込み、というカタチだった。

 

↓このかたが一部でそういう作り方をされる。

Aleks Kirilenko – YouTube

このかたのメイキングを見られたのが、凄く凄く私の人生で良かったと思う。

人体の作り方から装具全部の作り方が見られる。すばらしい!

3ds MaxとZBrush 4R6ともう一つ、なんだっけ、一万円ぐらいのメッシュ作成ソフト使って作ってらっしゃる。

 


 

手法なんてあとからあとからいくらでも生まれるものなんだから

それに関わっている限り、私は常に探し続けてる。

 

今、髪の毛を作っている押し出しの方法も、私にはあっているからそれで今後しばらくするけれど

これが絶対だとは考えていない。

 


 

上級者のメイキングがユーチューブに山ほどある。

それでよく感じたことのひとつに、

『好きなことに時間を掛けすぎ』とワタシ的には思うことが多々あった。

 

『好きな動作』って、時間がかかっても苦ではないから、延々やってても楽しいんだよね。

けど、そこの作業を単純化してパッとやってしまえば十分の一の速さでできるでしょ。

ってのも幾つかあった。

 

勿論、目的が違うのもあると思う。

 

『アイテムを作る』ことが目的の人と

『作ったアイテムで動画を作りたい』という私では

そのアイテムにかけられる時間が違う。

 

私はとにかく、アイテムを最短の時間で作って、それをフィギアにつけて動かしたい。

そのために、髪の毛だけでもいろいろ作り方を検証してきた。

 

私がほしいレベルのものを素早く作る方法。

それを、常に探してる。

 


 

私は十年以上、同人誌で本を一人で作っていた。

小説を書くのも私、編集をするのも私、表紙を作るのも私。

10年ぐらいで、270冊以上本を作った。

そのうちの四冊が商業誌。

 

下手くそだけど150ページの漫画本も一種作った。

画力泣いたけど、やっぱり無理、と、それ以上絵を作ることはしなかった。

 

ただ、表紙だけは絵を作り続けた。

イベント会場で目立たないと意味が無いから。

 

だから、私が求める絵、というのは、『人目を引くための絵』という前提がある。

そして、私の本だけを机に並べているから、全部同じような構図になるのも困る。

 

そのうちの104種を並べてみたもの。↓(男性同性愛用タイトルテキストがあります)
表紙用画像 サムネイル | BL作家 晶山嵐の日記

 

 

でも、締め切りギリギリまで小説を書いているので

  1. 小説を読み返して、
  2. 小説をJust Right!で修正して、
  3. 小説を版下で読みながら修正して
  4. まえがき、あとがき、おくづけとか入れて、
  5. 小説の版下を完成させて
  6. 表紙の構図を決めて、
  7. 表紙の下書きをして、
  8. 表紙に色を塗って、
  9. 表紙にタイトル文字を入れて
  10. 表紙の絵を裏表紙に加工して
  11. 表紙絵の版下を作成して
  12. データを整理整頓して
  13. 入稿のための書類を作って
  14. 宅配で送る。

この作業に一日しかかけられなかった。

24時間じゃないよ。

朝起きてから、夕方六時の宅配にのせるまでにこれをしてしまわないと本が出ないんだよ。

だから、『絵に当てられる時間』は構想から版下完成まで六時間。

 

そのタイムスケジュールの中

Poserで下絵を作ってしまうことで

下書き、ペン入れ、色塗りが一気に済むようになった。

 

↓肌部分はPoserのコウジさん。髪と服をフォトショで書き加えて顔をチョット変えた。

果てに見る夢 表紙メイキング Poser→フォトショップ | Create3D-3dCG制作作業日記

↑こういうポーズをデッサンする力は私には無いので

下書きから手作業でしてたら、この構図はできません(笑)

 

これも、Poserでポーズを取るのも含めて、版下完成まで六時間ぐらい。

 


 

私がほしい『作り方』は

私の手間を極力減らして、最大の作り込みを実現する方法。

なわけです。

 

↑この記事で『柄が印刷で出なかった』ことを、柄を自分で削除してしまったんじゃないか

と書いていますが

実際には、版下に柄はありました。

 

カラー印刷の段階で飛ばされたようです。

もう一枚入稿して確認しました。

それまで、こんな細かい柄を入れたことがないので気づかなかったんですね。

美術印刷じゃないので仕方ない。

 

そういう、『印刷に出ないこと』に注力する必要はないわけですよ。

柄を合わせるだけでも10分以上かかるわけだから、その手間を減らせる。

そこを出したいなら別の印刷所を使わなきゃいけない。

 

仕上がりを想定して手順を組む。

『仕上がり』に関わらない部分はばっさり切り捨てる。

 


 

私は、人物絵を作ることに関しては、かなりラッキーなほうだと考えています。

 

人物絵で私が大事だと思うもの。

  • 髪の毛
  • 指の動き

 

勿論ポーズも大事ですが、この三点が巧くいけば、大体キレイに見えます。

その、髪の毛を描くのが、私は大好き、という点で、とてもラッキー♪

 

不定形を描くのも好き。

汗とか血とか液体とか水とか。

最近↓こういうのも簡単に描けるということに気づいて、ちょっと舞い上がってます。

ペイズリーとか、するっと描けるんでした。

なんでペイズリーの素材集を買わないといけないのか。

 

漫画絵が下手なので、絵が下手だと思い込んでたんです。

3dに来て『漫画絵』を捨てたら、ものすごく世界が広がりました。

 

『漫画絵』って『絵』の中でも大きな『ジャンル』ですが

それがすべてじゃないんですよね。

 

勿論、今また、3d使って漫画絵を作っているので、漫画には違いないですが

凄く世界が開けたんです。

体が軽くなるほどに。

 

 

無理な世界で無理をしていたから、伸びようがなかったんだと気づきました。

 

とにかく『絵を作る方法』を私は探していなかった。

勿論、小説に注力していたのでそっちに意識が向かなかったのもあると思います。

 


 

これじゃやりにくいな、時間がかかるな、と思ったときは

とにかくネットを検索して『メイキング』を探し回る。

ソフトのマニュアルを読み返す。

 

チョットしたところに、改善のヒントは転がっています。

 

その『改善のヒント』はあくまでも主観でしかないので

自分で探し回るしかないんです。

自分の脳味噌を信じて、改善できると信じて、見つける

 

探す』んじゃないです。

見つける』んです。

 

捜索することが目的なのではなく、発見して自分のモノにするのが目的だから。

目的に合致した言葉を使わないと、目的は達成できません。

 

言葉って不思議なもので

口に出すと大体かないます。

それを『言魂 ことだま』と、私は考えています。

  • 「お金が無い」と言えばお金がたりません。
  • 「時間が無い」と言えば時間が足りなくなります。
  • 「忙しい」と言えばつまらない用事で忙殺されます。

 

だから『ポジティブシンキング』が大事なんです。

『言魂』を生かすために。

 

『時間が無い』とか『一日30時間あったらいいのに』とツイッターで呟いているから時間が無くなるんです。

その数秒を無駄にしているから、一日トータルで数時間が消えてるんです。

 

作業時間も一緒で

書き留めないと、無駄に過ぎていきます。

それもあって、私は作業記録をとり続けています。

 

特に、失敗したことは残しておかないと、また同じ失敗をします。

実際、私は何度か、書き留めていなかった失敗を繰り返しました。

 

一つ一つは小さな失敗なんですよ。

でも、トータルすると、スゴイ手間になってるんですよね。

失敗すると、修正しないといけないから。

 

そして、失敗したときってあわててるから、作業記録をとらずに進めてしまって

失敗が残らないんです。

 

Daz Studioでボーンをいじっているときに『取り消し(Ctrl+Z)』を使うと

ボーンが変なところに動いて取り返しがつかなくなる、とかね。

 

Marvelous Designer 4でシミュする前にセーブしないと

シミュ失敗したら『取り消し(Ctrl+Z)』が効かない、とかね。

 

忘れるんですよ。

 


 

忘れることは責めちゃダメ。

人間は忘れる生き物だから。

脳細胞がそういうふうにできているから。

 

過去の失敗は忘れないと、その失敗による落ち込みを回避できないから。

だから、忘れたくない失敗は、書き留めておかないといけないんです。

 

そして、ヒトサマがそうして失敗しているのを見たら、

自分もしない可能性が高い。

ヒトサマがそうして成功しているのを見たら、

自分も成功する可能性が高い。

 

ヒトサマのメイキングってのは本当に価値があります。

 

ナニカに詰まったら、どんな業界のものでもいいからメイキングを見ていると

突破口が開けることが多いです。

 

 

この人いいな、と思ったら、ブログを過去まで全部見る(笑)

 

3dやってる人は殆ど男性なので、ブログが簡潔で読みやすいです。ありがたい♪

(私のブログが無駄に長文過ぎて読みにくいのは自覚してます。はい)

 


 

私はだから、今後もあらゆるメイキングを漁り続けます。

 

メイキングは楽しい♪

 

 

 

私がいろいろな手法をためすわけ

でした。

 

 

エンジョイ! & サンキュー♪

【この記事を書いた日 2015/03/15 10:45 】

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